基本的には結納金を納めない場合、「結納なし」と捉えることもあります。ただし、男性側は婚約指輪と重ねて結納金を納めることとなり、経済的な負担が大きいもの。また、親から別途2人あてに「結婚準備金」として頂いている場合も、敢えて結納金を納める必要がありません。
このように、大きなお金のやりとりは必要だと感じないけれど、きちんと儀式を行いたい場合に、婚約指輪と結婚記念品で結納を行うカップルが増えています。直近のデータでは、結納を行ったカップルの中で、3割程度が結納金なしで結納を行っているようです。他の結納品を準備し、結納金だけを省略するケースから、殆ど食事会のようなもので、指輪と結婚記念品を親族の前で交換すると言うケースもあります。
上記に記した、結納金を納めない結納も、簡略化された結納の一つの方法ですが、この「簡略」には様々な解釈が存在するので注意しましょう。仲人を立てて両家の往復を行うのが正式な結納とされているため、仲人を立てず、その他の項目についてはきっちり行う結納も「略式結納」とされていますし、指輪と記念品を交換するだけの会食も、広義では「略式結納」の一つと捉えられています。
また、ほとんど食事会のようなものだと考えて当日会場に行くと先方だけお土産を準備していた、というケースも当日走り回ることになりますので、どこからどこまでを簡略化するのか、当日までに綿密に話し合い、話し合いで決定したことは相手の合意なく勝手に変えないように心がけましょう。
どちらかの家で結納を行うのではない場合、お店を予約しましょう。簡略式だからといってカジュアルなお店で結納を行うのはNGです。結納金あり・なしに関わらず、一般的に結納で利用されているような料亭やレストラン・ホテルを予約しましょう。
お店は必ず事前に下見に行くことをお薦めします。また、それなりのお店でも、結納を行うお客様の受け入れ実績がないお店は、特別な事情がない限り避けた方が無難です。予約時は婚約の席での利用であることを必ず伝えましょう。お店側もそれなりの配慮をして下さるはずです。
結納は多くのカップルが半年前に行っています。どれだけ遅くても3ヶ月前までには行いましょう。もし、入籍のみで結婚式を行わない場合は、入籍の前に必ず行います。この場合は式の準備もありませんから、入籍の予定の日からさかのぼって3ヶ月前には行うといいでしょう。
略式であれ、顔合わせのみであれ、吉日に行うのが望ましいです。大安に予定があわない・お店が取れなかった場合は、先勝の日の午前中などを選びましょう。