誰かいい人紹介してくれないかなあ。そんな時、周囲の人に声をかけていけば、「心当たりがある」と申し出てくれるかもしれません。過去にはお見合いのプロにお願いすることが多かった縁談ですが、それを専門とする人でなくとも身近な人を紹介して頂いて、よい縁が見つかる可能性があります。
また、紹介者が実際に普段懇意にしている相手であれば、身元や人となりがより詳しくわかっているという点で安心です。 どんな方に仲介を依頼すればいいのか?というと、ずばり、仲介者も誠実であり、親身になってくれるということ。
「ちょっと女癖が悪いけど、結婚したいみたいだし、まあいいや」そんな感覚で仲介されてしまっては、結婚後後悔してしまうかも。「この人は自信を持って紹介できる!」という相手を紹介してくれる、信頼できる方を仲介人に立てましょう。
一般的には親・親戚や上司、先生等、目上の方が多いようですが、注意したいのが、縁談を頂いても断る可能性があるということ。ご依頼をしたにも関わらず気に入らなかった場合にも、断りづらくて返事がずるずる・・・とならずに済むような相手が望ましいでしょう。
また、友人からの紹介は肩肘張らずにお願いできる、魅力的な縁談です。類は友を呼ぶ、とは言いますが、真面目な友人の周りには真面目な方が、仕事をばりばり頑張っている友人の周りには同じような方が多い傾向に。自分が理想とする相手に近い性格や生き方をしている友人に、縁談をお願いしてみるのもいいかもしれませんね。
仲介者は信頼できる人だけど、だからといって好みと全然違う人を連れて来られるのは時間の無駄かも・・・。やはり、できるだけ紹介の前に、こちらが望む条件を伝えておきたいものですよね。友人が仲介者ならば「こんな人がタイプ~」なんて伝えやすいものですが、親や先生に対して予め条件をつけるなんて、なんだか気が引けますね。
さて、結論から言うと、ある程度の条件はこちらからお伝えすることができます。ただし、自分の身の丈に合った条件、合理的な理由がある範囲にとどめておきましょう。年収3,000万円で長身でイケメンで浮気をしない人!だなんて伝えたとしても、「自分で探してこい!」と思われてしまう可能性が。
あまり直接的な条件は付けないように注意をして、「経済的に安定している方」「誠実な方」「健康的な方」等、ややオブラートに包んでソフトに伝える方が好印象でしょう。ただし、「自分が喘息なので、煙草を吸わない方」「稼業を継いでくれる方」「親と同居してくれる方」「借金がない」等の条件は生涯を共にする相手として非常に重要な項目の一つとなりますので、はっきり伝えることが望ましいでしょう。
ご紹介をしてくれる仲介者の方が、自分の知人である場合は、正式にご依頼をします。もしも、仲介者の方自体も知人からの紹介である場合は、基本的には先方のお宅にこちらからお伺いして、ご挨拶とご依頼をお伝えしに行きます。仲介者には、お見合いで言う「釣書」にあたるもの、身上書と写真をお渡しするのが基本的なマナーです。
ただし、友人からのフランクな紹介の場合は、簡易的なものでも構わないでしょう。仲介者から書類を頂いて、逢ってみたいと思えなかった場合は、少なくとも1週間以内に書類を返却し、お断りの旨をお伝えします。
また、お逢いした後にやはりお断りしたい場合も、同様に1週間を目安としましょう。その場合は、お詫び文も添えてお返事をします。いずれにしても、お断りをする際は、「自分には過ぎたお相手であるため」とし、相手を立ててお断りするように心がけましょう。
お互いに気に入った場合は、基本的には自由交際になりますが、結婚を前提として周囲を巻き込んだ縁談ですから、あまり長くお付き合いを続けずに、半年程度で結婚の意思を周囲の方に報告できるのが望ましいでしょう。