式のために形式的に立てるのが仲人なのではなく、本来は結納~式、そして式後も人生の、そして夫婦の先輩として様々なことを教えて下さるのが仲人の方々です。式が終わったからお疲れ様、ではなくて、式の後も積極的にご挨拶を行い、ふたりの夫婦生活を見守って頂きましょう。
もしも仲人の方が自分の知り合いではなく、両親を通じて紹介された方や、普段あまりなじみのない方だった場合は、結婚後1年は特に密なお付き合いを心がけて仲を深めることをお勧めします。特に、式後は時間があまり経過しないうちにご挨拶と御礼にお伺いすることをお勧めします。
多くの方が、結婚後3年間はお歳暮やお中元を贈り、年賀状はその後も毎年送るという形をとっているようですが、関係性やお世話になり具合によっては、お歳暮やお中元を送る期間を長くした方がいいかもしれませんね。
式中では、新郎新婦とその両親含め、「仲人を立てる」のが普通です。式では新郎新婦の両親が仲人よりも目立たないように心を配る等、仲人の立ち位置はとても高いところにあります。では、式が終了してからはどのようなおつきあいをするべきでしょうか?年上でかつ円満な夫婦を仲人として選定するしきたりがあるのは、その夫婦をお手本・目標として、敬い、慕うことからきています。
式が終わってからも、仲人と接する際は敬意を忘れずに接するべきでしょう。ご挨拶に伺う際はセミフォーマル等、きれいめな服装でお邪魔をすること、手土産を必ず持参すること、 お邪魔した際は御礼のお手紙を後日郵送すること等を心がけましょう。
とはいえ、古くから仲人は「親も同然」と言われていたもの。両親に対して孝行の気持ちを持つように、決して他人行儀にご挨拶を済ませておけばいいというのは勿体ないものです。最近は式のためだけに業者等を介して「仲人役」や媒酌人を手配するという方もいるようですが、極力親のように尊敬し、親のように相談ができる信頼関係を築ける方が望ましいでしょう。
仲人には、3年間のお中元お歳暮や年賀状以外にも、結婚10年記念等の節目や妊娠・出産等の大きなイベント、子供の入学等は家族や親戚同様報告をすることをお薦めします。親のように喜んでくれる人が増えることは、二人の結婚生活をきっと豊かなものにしてくれるでしょう。