基本的なスピーチは、①初めの挨拶、②自己紹介、➂自由にお話する部分、④ご挨拶という4部構成で行います。原稿に話したい内容を予め書いておき、それを基にスピーチの練習を行いましょう。初めの挨拶では、新郎新婦とご両家へのお祝いの言葉を述べます。
自己紹介では、新郎もしくは新婦とどのような関係にあるのかといったことを中心に、簡潔にお話をします。司会者から紹介があった場合は敢えて同じ内容を繰り返さず、省略しても構いません。それからはメインの話となります。新郎新婦についてや、職場・サークル・学生時代のエピソード等を自由に話しましょう。
ただし、おめでたい場ですので、できるだけ明るく華やかな話題を心がけましょう。話す話題に困るようであれば、事前に新郎新婦本人に取材をしておくことも可能です。他の方とかぶってしまうありきたりなお話ではなく、固有のエピソードがあると注目を得られるでしょう。締めくくりは、新郎新婦への祝福の言葉となります。
まず、緊張のあまりお酒で気を紛らわそうと思って、自分の番が来たらへべれけ・・・というのはまずいパターンです。スピーチの順番が回って来るまではお酒は控えましょう。また、メリハリのある話し方を心がけましょう。だらだらと続くスピーチに場の雰囲気が盛り下がらないように、しっかりした口調でスマートに話すのがいいでしょう。
基本的には「読む」のではなく「話す」ことが望ましいため、事前に書いた台本は暗記するまで読み込んでおき、当日は何も見ないで話ができるようにしておくといいでしょう。話の骨子さえ掴んでおけば、細かな表現や小さなエピソードを忘れてしまっても、きちんと話ができるはずです。
まず、使ってはいけない「言葉」は、忌み言葉と言われる言葉です。別れや終わりを連想するものや、困難や苦難を意味する言葉、再婚をほのめかす言葉などを使用してはいけません。わかりやすいものでは、「切る」「壊れる」「離れる」「去る」「冷える」といった言葉から、「去年」「最後に」といった言葉、「4」や「9」を「シ」「ク」と読むことも禁止です。
また、「重ね重ね」「くれぐれも」「再び」と言った言葉もNGなのです。原稿を何度も見直して、怪しい言葉は必ず言い換えるようにしましょう。また、ちょっとネタの気分で過去の異性関係を話してしまうのは最大のタブーです。「昔は遊んでいた○○クンも、こんなに落ち着いて」といった程度でもやめておきましょう。それが原因で万が一のことがあったら、責任は取れないですよね・・・?
そして、おめでたい席ですから、新郎新婦を最大限褒めるようにしましょう。「仕事の時は遅刻ばっかりしてるけど」「職場同様プライベートでも頼りない」等、笑いを取ろうと言った言葉が新郎新婦はもとより、そのご親族様を大変怒らせてしまうこともあります。