結納には参加しない仲人であっても、結婚式当日に頑張ればいいわけではありません。挙式前から両家の両親と顔合わせをし、式について打ち合わせておく必要があります。また、スピーチの準備なども当日ぶっつけで行うのはやめましょう。失敗が許されない場なので、きちんと練習を積むべきです。
また、男性は袴かモーニング、女性は黒留袖と、格式高い服装をする必要があります。こちらも予め準備しておきましょう。また、一般のゲストは当日に受付でお祝いを渡しますが、仲人は予め郵送しておくのがしきたりです。一般的には式の1ヶ月〜2週間程度前に、自宅に郵送しておくことをお薦めします。
式当日に受付で渡すご祝儀やお祝いの品に代わるものになるので、カジュアルなものではなく高価なもの、具体的には一般のご祝儀で渡すよりも高い金額のものとします。10万円程度のものを送る方が多いようです。
挙式当日ははりきって早く会場に着いておきましょう。到着したら控え室へ赴き、両家へしっかりとご挨拶。
また、披露宴も含めた当日の流れを打ち合わせておく必要があります。両家への挨拶が終わったら、会場の方や司会の方ともしっかり打ち合わせをしておきましょう。
指定された時間よりも余裕を持って会場へ行っておけば、両家にも会場の方にも安心感を与えてあげられます。また、新郎新婦のゲストの名前の読み方や会社名等も、朝の時間に済ませておきましょう。
挙式前に仲人夫人は新婦の傍に付き添い、緊張をときほぐしてあげるのも一つの役割です。披露宴で挙式に参加されていないゲストに対して、新郎新婦の挙式がつつがなく完了したことを報告する役割も担いますので、式の形式に沿ってきっちり挙式に参加し、結婚の証人になりましょう。
挙式が終わったら、披露宴までの間に親族紹介を行う場があります。そこで進行役を務めるのも仲人の仕事です。ただし、実際の進行は両家の父親が各々の家族を紹介して行きますので、開始の挨拶と結びの挨拶のみを行います。
引き続き新郎新婦をエスコートする必要がありますが、披露宴では主催者側としてゲストをおもてなしすることが重要になります。披露宴の会場へもいち早く到着しておくといいでしょう。 芳名帳への記入も先に済ませておくといいでしょう。
会場の方への挨拶を行い、招待客の方々の迎賓や挨拶を行います。 特に主賓の方への挨拶は丁寧に行いましょう。 そして披露宴が始まったらいよいよスピーチの出番。ここで緊張していたり、お酒を飲んでヘタをこいてしまうと新郎新婦に迷惑がかかります。 しっかり練習を積み、当日のお酒はセーブしましょう。
また、他の方のスピーチ等も、誰よりも真剣に聞くべきなのが仲人。他の方がお話をしている時は、食事の手やドリンクの手をとめて、しっかり「聞く姿勢」ですごしましょう。
媒酌人夫人はお色直しのエスコートをします。声をかける、汗をふいてあげるなどして、母親のように新婦に優しい気配りを欠かさないようにします。披露宴が無事に終了すれば、新郎新婦とともにゲストをお見送りします。
特に余興や受付等を担当して下さったゲストには、主催者側としてお礼とねぎらいの言葉をかけましょう。会場を後にする前には、新郎新婦になり代って会場の方々にお礼の気持ちをお伝えしましょう。