結婚式の招待状は、先の日程で送られてくることが多いですよね。できるだけ早く返事をした方がいいことはわかっているものの、すぐに予定がわからない・・・かといって、いつでもいいわけではないのでは?実は、返事は基本的に2~3日以内に返すのがマナーです。
その時点で予定が入っていなければ、出席で返信を出して確実に予定をFIXしてしまいましょう。どれだけ遅くとも1週間以内に返信すべきですが、「1週間以上あるけど、●●日になれば確実な返事ができる!」という場合は、お祝いの言葉と共に返事が遅れる連絡をしておくといいでしょう。
いつ返事が届くかわからない不安は、式の準備で忙しいカップルの負担になってしまいます。ただし、逆に、招待状を受け取った時点で予定が入っている場合は、出席の時とは異なり即返信は避けましょう。
どうしても出席できなかったとしても、電話やメールでお祝いの言葉と共に「やむを得ない事情があるが何とか調整しようとしている」「もしかしたら出席できないかもしれないが、行けるように都合をつける」といったことを伝えたうえで、招待状を受け取ってから10日程度で欠席の返事をする方がよいでしょう。
できるだけ出席するべきではあるものの、どうしても出席できないこともありますよね。そういった場合は、祝電でお祝いの気持ちを伝えましょう。「壊れる」「別れる」「離れる」「戻る」といった、別れを連想させる言葉や、「重ね重ね」「たびたび」といった、再婚を連想させる言葉は忌み言葉となるため、使用してはなりません。祝電は1ヶ月前から準備ができるところも数多くあるため、欠席の連絡を済ませたのち、早めの手配をお勧めします。
祝電の際と同様、忌み言葉に注意してメッセージを書き込みましょう。ボールペンの色は必ず黒で統一です。特に、グレーは不祝儀で使うため、大変失礼に当たります。黒でも「ちょっと薄い?」と思うペンは使用しないようにしましょう。また、よく逢う友人や会社の方だからと言って、口頭で伝えておしまいはNGです。
たとえ言葉で伝えていたとしても、招待状の返信欄を使用して返事をお送りします。招待状の返事は結婚する本人だけでなく、配偶者となる方、ひいてはそのご両親の目にも入るものですので、メッセージ等もあまり砕けすぎない方が無難です。書き損じた場合は一言本人にお詫びを入れてから、訂正してお送りしましょう。
「ご出席」「御芳名」「御住所」など、ご自身に対する敬語となる「ご」「御」「御芳」は二重線で消し、「欠席」の覧も二重線で消します。二重線の代わりに「寿」の字を不要な文字の上に書くと、より丁寧さが増します。「出席」の部分にマルをつけて、その上に「慶んで」と書き込むとなお良しとされています。そして、余白もしくはメッセージ覧にお祝いの言葉を記してお送りしましょう。
出席の場合と同様、「ご欠席」の「ご」や「御芳名」の「御芳」は二重線もしくは寿の字で消して送ります。また、余白にお祝いの言葉等を添えて送りましょう。欠席の理由が不幸事や病気等の場合、「やむを得ない事情のため、欠席とさせて頂きます。」など、理由はぼかして書きましょう。
他の方の結婚式や入学式、出張などの場合は、理由を記入しても構いません。また、「大切な用事があるため」といった書き方も、その方の結婚式は大切でないの?という印象を与えかねないため、避けましょう。